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奈良の町屋物語館: 遊郭建築の歴史と魅力

今回は先日、奈良県大和郡山市洞泉寺町にある元遊郭の建物を見学
登録有形文化財に登録されて「町家物語館」として生まれ変わり、平成30年に一般公開されました。

建物の概要

奈良県大和郡山市洞泉寺町(とうせんじちょう)に位置する町屋物語は、大正11年に納屋と蔵が、大正13年に本館と座敷棟が建てられたそうです。
木造三階建て遊郭建築で、法律等の関係で昭和33年に廃業。その後下宿として客間は貸間として利用されたそうです。登録有形文化財に登録し公開する前に耐震などの工事をし、下宿などのため一部は改装されています。内部には意匠を凝らした欄間や上質な数寄屋造りの小部屋など特殊な建築技法を各所に取り入れた遊郭建築ならではの特徴が残っています。ガイドの解説や建物や資料などを通して、そこで生活された方の思いを少しだけでも知ることができます。

外観

入って左側に昔は写真が貼ってあり、その写真を見て指名する女性を選んでいたそうです。
建物は3階建てで店舗と住居が一緒になった大きな建物です

窓のサイズ

お外から見えにくいように工夫されており、窓の格子も上に行くほど少なくなっていました。
遊郭の時は接待の部屋でしたが、下宿の時にはここで一部屋区切りで借りられていたそうです。

右が上の階

遊郭のスタッフ用の施設

お客様用の部屋だけでなく遊郭時代に働かれている女性の方の過ごす部屋も多くありました。
歩いてる方が外から見える女性が待機する部屋や着替えの部屋

外に出れない女性のためかお風呂は天井も高く他の施設よりもお金がかかっていそうな感じでした。
浴槽はなくなっていましたが、お風呂の天井の家紋などは残っていました

料理をするスペースは、寒く上には空気を入れる窓がありました
ここが猪目窓になっており、火災など災害から建物を守るように入れられたのだと思います

住居

オーナーと利用者が合わないように工夫されており、オーナーの住居スペースは中庭などこだわりがみられました。
中庭を見る障子なども夏と冬で入れ替えたりできるような仕組みになってました。この辺りはぜひ現場で見ていただければと思います

遊郭の利用者・下宿スペース

遊郭の利用者用のスペースから法律が改正されて、遊郭が禁止になると下宿者が使うスペースになったそうです。
3畳と簡易な床の間がある小さい部屋がたくさんあり、少し広めの部屋も各階に何個か用意されています

通路も狭く小さな部屋が多く並んでおり、下宿にした理由もわかります。

建物の奥は日当たりが悪いところもありましたが、壁からも光が当たるようにしてました

日当たりの悪い所などは宴会場としても利用していたそうです

トイレは3階に遊郭の利用者用なので男性用しかありませんでした。
1階のガラスは、3つのトイレは松竹梅の切り抜きがありました

取っ手も昔は松竹梅だったそうです。
現在は、松のみ取っ手が残っていました

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